「水産科学・水圏生態分野における第2回GIS・空間解析に関する国際シンポジウム」の

 

開催について

 

Second International Symposium on GIS/Spatial Analyses in Fishery and Aquatic Sciences)

 

標記シンポジウムが下記のとおり開催されますのでお知らせします。

 

主    催

Fishery-Aquatic GIS Research Group (水産・水圏生態GIS研究会)

日    程

平成14年9月3日(火)−6日(金)

場    所

英国サセックス大学 (The University of Sussex, Brighton, UK)

プログラム

以下の関連分野に関する研究発表・情報交換が実施される予定。尚、プログラムの詳細は7月末に

決定され、その内容は http://www.esl.co.jp/Sympo/2nd/sympo10.htm に掲載される予定。

 

[A] Marine related subjects 

(1)            Habitats

(2)            Fisheries

(3)            Fishery Oceanography/Marine Ecosystems/Ecology

(4)            Remote Sensing/Aquatic survey

(5)            Marine resources analyses and managements

(6)            Geostatistics/Forecasting/Modeling

(7)            Mariculture

(8)            Artificial reefs and Marine Protected Areas (MPA’s)

 

[B] Freshwater/Inland/Blackish-water related subjects (including Watershed and Estuary)

(1)            Habitats

(2)            Fisheries

(3)            Estuarine, Lacustrine and Riverine Ecosystems or Ecology

(4)            Remote Sensing/Aquatic surveys

(5)            Resources analyses and management

(6)            Forecasting/Geostatistics/Modeling

(7)            Aquaculture

 

[C] Others

(1)            Theory/Concepts/General topics

(2)            Demonstration of Software/Database/Hardware using computers

(3)            Systems Implementations

(4)            Education

(5)            Reviews

 

申し込み方法・参加費

その他詳細に関しては、http://www.esl.co.jp/Sympo/2nd/sympo11.htm をご覧下さい。

申し込み締め切り日

6月15日

お問い合わせ先

350-1124 埼玉県川越市新宿2−4−1 ノーブルビル2階 

滑ツ境シミュレーション研究所内 

Fishery-Aquatic GIS Research Group (水産・水圏生態GIS研究会) 

(代表) 伊藤 喜代志

TEL: 049-242-9262   FAX:049-241-2442   e-mail: esl@esl.co.jp

 

 

背景および趣旨

 

GIS(地理情報システム)は1960年代に陸上分野において導入され始めたが、水産科学分野では1980年代半ばまではほとんど利用されていなかった。しかし、最近年のIT化に伴い水産科学分野においても、GISは重要な道具となりつつあり、その認識も高まってきている。水産科学分野においてGISの利用・活用が遅れた理由として、扱う情報が陸上に比べ複雑(4次元)かつその量が少ないこと、また専用ソフトがなかったことなどが挙げられる。さらにグローバルレベルでの学会、ワークショップなどの情報交換・意見交換の場がなかったという点も、遅れた原因の大きな要因であった。

 

そのため、我々「水産・水圏生態GIS研究会」(http://www.esl.co.jp/Sympo/outline.htm)では、水産科学分野におけるGISの利用・活用を促すために、グローバルレベルでの情報交換・意見交換をもつ場として、3年に一度国際シンポジウムを実施することにした。第1回目のシンポジウムは1999年米国シアトルで開催され、25カ国から230名余りの参加者が集まり、131件の論文と89件のポスターの発表および10件の専用GISソフトに関するデモが行われた(http://www.esl.co.jp/Sympo/1st/sympo.htm)。本シンポジウムはその第2回目として今年9月英国サセックス大学で行われることになった。今回は、第1回シンポジウムの基調講演者であったMeaden博士(英国カンタベリー大学地理学科)が共催者として、より充実した意義のあるシンポジウムが開催されるよう現在準備をすすめている。

 

本シンポジウムのタイトルは、先回の「水産科学におけるGIS国際シンポジウム」を拡張し、「水産科学・水圏生態分野におけるGIS・空間解析に関する国際シンポジウム」と変更した。その理由は、水産科学分野におけるGISに関する最近の二つの変化を反映したためである。すなわち「空間解析」が追加されたのは、単にGISだけでは道具としての意味合いが強いが、実際に利用者が求めているのは「GISによる空間解析」に関連する内容であるためである。また、「水産科学」のほかに「水圏生態分野」がタイトルに追加されたのは、現在地球の環境問題が非常に重要となっており、21世紀は「水産科学」と「水圏生態」が調和して水環境全体としてとらえる必要があるという世界世論を反映したためである。

 

第1回シンポジウム開始前また終了後も、世界中の科学者・教育者・行政者・ソフト開発者・学生などから本シンポジウムに関し非常に多くの問い合わせがあり、第2回シンポジウムも多方面からすでに多くの期待が寄せられている。第1回シンポジウムから3年経過した現在、この分野では顕著な進展が確実にあり、第2回シンポジウムにおいてそれらの成果・進展に関する発表・意見・情報交換をもつことは、GISの初心者から一般利用者にとって非常に貴重でかつ有益なものとなろう。